テラス屋根の設置方法には、外壁に穴をあけてビスを打ち込む一般的な方法のほか、屋根を独立させる方法もあります。
しかし、テラス屋根を独立させると外壁に穴をあけなくて済むメリットがある一方、デメリットもあります。
テラス屋根の形状を選ぶ際は、それぞれのメリット・デメリットと対策を知っておくことが大切です。
今回は、独立タイプのテラス屋根の特徴やメリット・デメリット・種類や設置費用相場を紹介します。
独立タイプのテラス屋根とは
独立タイプのテラス屋根とは、文字どおりテラスの屋根が独立している製品です。一般的なテラス屋根は、外壁にビスを打ち込んで固定しますが、独立式テラス屋根は、屋根を柱で支えるスタイルです。
一見すると、一般的なテラス屋根と区別がつきませんが、近くで見ると外壁とテラス屋根に隙間があります。
独立タイプのテラス屋根は、比較的新しい製品ですが、外壁を傷つけないため利用する方が増えています。また、独立タイプのテラス屋根は後付けも可能です。
デザインは、一般的なテラス屋根と独立式テラス屋根では、大きな差はありません。独立式テラス屋根のほうが柱で屋根を支える分、多少柱が太い製品が多い傾向です。
独立式テラス屋根の設置を検討している場合は、まず扱っている工務店に相談してみましょう。当社でも、ご相談を承っていますので気軽にご相談ください。
独立タイプのテラス屋根を設置するメリット
ここでは、独立タイプのテラス屋根を設置するメリットを2つ紹介します。独立タイプのテラス屋根か、一般的なテラス屋根かで迷っている方は、参考にしてください。
外壁に穴をあけないので長期保証が利用できる
独立タイプのテラス屋根を設置する最大のメリットは、外壁に穴をあけずにテラス屋根を設置できることです。
近年は、外壁に長期保証をつけられるハウスメーカーも増えています。しかし、外壁に長期保証を付けるには外壁に傷等がないことが条件になっている場合もあります。
テラス屋根は、ハウスメーカーとは別のエクステリア業者に依頼して設置するのが一般的です。したがって、外壁の長期保証を付けたい場合は、独立型のテラス屋根のほうが安心です。
重量鉄骨造住宅にも屋根付きテラスが設置できる
重量鉄骨造住宅の場合、外壁に穴をあけられないため、エクステリアを設置することはできません。
一戸建ての多くは木造ですが、近年は耐震性や耐久性を重視して、重量鉄骨造住宅を建てるケースもあります。
また、テラス屋根を後付けする場合、築年数が経っている家だと外壁の強度がテラス屋根の設置に耐えられないケースもあるでしょう。
独立型テラス屋根であれば、外壁の状態や強度に関係なくテラス屋根を設置できます。
テラスの屋根をどのタイプで設置するか迷っている場合は、業者に外壁の状態をチェックしてもらう方法もあります。
独立タイプのテラス屋根を設置するデメリットと対策
独立タイプのテラス屋根には、一般的なテラス屋根と比べるとデメリットもあります。
ここでは、独立タイプのテラス屋根を設置するデメリットを対策と共に解説します。独立タイプのテラス屋根を検討している方は、参考にしてください。
雪や風の影響を受けやすい
独立タイプのテラス屋根は、外壁で屋根を支えていない分、雨や風の影響を受けやすい傾向があります。
強い風が吹くと振動が気になる場合もあるでしょう。また、多量の雪が屋根に積もると、重みで軋んだり破損したりする恐れもあります。
そのため、台風が通過しやすい地域や豪雪地帯で独立タイプのテラス屋根を設置する場合、雨風の影響を考慮して柱を太めにするなどの対策が必要です。
豪雪地帯に適した耐雪仕様の製品があるので、施工実績が豊富な業者に依頼して、適切なアドバイスをしてもらいましょう。
雨が吹き込みやすい
独立タイプのテラス屋根は、強風で外壁に傷をつけてしまわないように、外壁とテラス屋根の間に約10cmの隙間を開けています。そのため、激しい雨が降った場合、そこから雨が吹き込む場合もあります。
雨が吹き込みやすい場合は、吹き込みを防ぐカバーを設置すると効果的です。費用はかかりますが、激しい雨が多く降る地域では有効です。
当社でも、雨の吹き込み対策のご相談を承っています。雨対策をしつつ、独立タイプのテラス屋根を設置したい場合はぜひご相談ください。
独立タイプテラス屋根の種類
独立タイプのテラス屋根の種類は、一般的なテラス屋根に比べて少なめです。製品の一例を紹介します。
製品名 | 特徴 |
---|---|
フーゴF 独立テラスタイプ(LILXLI) | 2本の柱で屋根を支えるタイプ カラー・サイズ共に4種類 シンプルでどんな家にも合いやすい |
レセパ Tタイプ 独立タイプ(YKKAP) | T字構造タイプのテラス屋根 中間に柱がこないのでウッドデッキの上に設置するのに適している 柱は2本 |
ナチュレN 独立収まり 単体(三共アルミ) | 4本柱で屋根を支えるため、外壁から離しても自立するタイプ 設置場所が自由に選べる |
テラス屋根を設置する目的や、テラス屋根の下に何を設置するかなどで、種類を決めましょう。予算はある程度幅を取っておくと、選択肢が広がります。
テラス屋根の種類選びで迷ったら、施工実績が豊富な業者に相談してください。当社でもテラス選びの相談を承っております。
独立タイプテラス屋根の価格相場
独立タイプのテラス屋根の価格相場は20万円前後が目安です。ただし、設置場所等によっては30万~50万の場合もあります。
独立タイプのテラス屋根を設置する場合は、柱で屋根を支えるため、柱をしっかりと固定することが重要です。そのための工事費用として、支柱基礎工事費用が約5〜10万円かかります。また、テラス屋根の素材が高品質だと、費用が高くなる傾向です。
家を建てる際にあらかじめ独立タイプのテラス屋根の設置を決めている場合は、基礎もそれに合わせて造ります。しかし、後付けする場合は、設置場所に制限が出たり工事費用が高くなったりするので注意しましょう。
独立タイプのテラス屋根を設置する場合は、必ず見積もりを作成してもらい、納得したうえで依頼してください。
独立タイプのテラス屋根をスムーズに設置する方法
ここでは、独立タイプのテラス屋根をスムーズに設置する方法を紹介します。
特に、テラス屋根を後付けする場合は、業者選びも重要です。テラス屋根の設置を検討している方は、参考にしてください。
実績がある施工店に相談する
テラス屋根は、ハウスメーカーではなくエクステリアを設置する業者や、リフォーム業者に依頼するのが一般的です。
テラス屋根を設置してくれる業者は数多くありますが、実績がある工務店に依頼しましょう。実績が少ない工務店でも、良好な工事をしてくれるところもあります。
しかし、実績が豊富な工務店であれば、イレギュラーなケースでも柔軟に対応してくれます。また、適切なアドバイスもしてくれるので心強いです。
当社でも、実績豊富なスタッフが独立タイプのテラス屋根設置の相談を承っています。見積もりの作成も同時に承れるので、ぜひご利用ください。
相見積もりを取る
相見積もりを取れば、正確な工事費用だけでなく業者の特徴や地域の相場もわかります。
工事費用を抑えたい場合の交渉材料としても使えるので、工事を依頼したい業者の候補が複数ある場合は、相見積もりを取りましょう。
わかりやすい見積もりを作成する業者や、施主の疑問に丁寧に回答してくれる業者は信頼できます。
また、相場よりも高すぎる業者はもちろんのこと、安すぎる業者も依頼しないほうがいいでしょう。
見積もりが明確でない場合、あとから追加料金が発生する恐れがあります。
独立タイプのテラス屋根で庭を快適な空間にしよう
独立タイプのテラス屋根は外壁を傷つけることなくテラス屋根を設置できます。
外壁の長期保証を付けたい場合や、外壁を可能な限り傷つけたくない場合は設置を検討しましょう。
テラスに屋根を設置すれば、ウッドデッキやタイルデッキの使い道も広がります。当社でも設置のご相談を承っております。
まずは、お客様のご希望をお聞きして最適な提案をさせていただきますので、気軽にご相談ください。
Q.独立タイプのテラス屋根はどんな場所でも設置できますか?
A.家の構造や設置する場所の状態によっては難しい場合もありますので、まずはご相談ください。
Q.独立タイプのテラス屋根をDIYで設置することはできますか?
A.テラス屋根設置は専門的な工事が必要です。倒壊の危険もあるため、業者に依頼しましょう。